世界でここだけのスターバックス Signing store

またマレーシアの話題になります。
マレーシアには聾唖の方(Deaf Partners)により運営されている店舗があります。まず目に入るのは見慣れたロゴと共にある見慣れないサインです。それは、手話で表したStarbucksの表記なのです。

こちらは、聾唖者の協会(Society of Interpreters for the Deaf (S.I.D.) )とスターバックスが協力して作ったもので、手話をコミュニティに広げることや聾唖者への理解を高めることを目的にしているそうです。スターバックスが目指すコミュニティとの共存を体現しているように思います。それが聾唖者の方の就労支援に結びついている面もあります。

提供されているドリンクやフード類は他の店舗と変わりなく美味しく作ってくれます。いつもと異なるのは、注文時にメニューを指差して伝え、カップに自ら自分の名前をサインペンで書いて渡します。

こちらクアラルンプール市内のBangsar Village IIという場所にある店舗です。昨年の7月にオープンしたので、先日1周年を迎えられました。以前訪問した時は注文シートに印を付けて手渡ししていましたが、今はメニューを指差しする方法か入口にあるタッチパネル式の機械で注文をして出てくる紙をレジに持参する方法のいずれかを選べるようになっていました。スターバックスカードを持っている場合は自らリーダーにスワイプします。
後はお店にはエスプレッソマシーンの音が響いているだけで、音楽もありません。なので、とても静かな空間になっています。

以前訪れた時は、いつもと同じように注文して戸惑うお客さんを見かけましたが、いまはみなさんスムースに対応されているように思います。一年でここがコミュニティに受け入れされている証ではないかと感じました。

そういう私も戸惑いながらも、ドリンクを受け取る時には、そっとあごに手を当ててありがとうの意思を伝えてみたら、にっこりと笑ってくれました。
カップ類にも手話で表記されたスターバックスの文字があります。フードの注文も分かりやすいように番号が振ってあります。
こちらではコミュニティでの活躍として、手話のセミナーも実施されています。6回のコースでかなり実践的です。こちらを含めてStarbucks MalaysiaのFacebook にて動画を見ることができます。

手話でスターバックスと表記されたキーチェーンを一定以上の金額を支出するといただけました(こちらは去年の写真です)。
日本にも同様の店舗があったらぜひ行ってみたいと思います。

島ぞうりが巡るStarbucks

あちこちのスターバックスで過ごすひと時を書きます。ちょっとした驚きを共有させていただきます。

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